資産10億 最速達成!不動産投資 / 浅田あつし を読んでみた!!どちらかというと初心者でも読みやすい内容
著者について
浅田あつし (あさだ・あつし)
1967年生まれ。
東京大学文学部卒業後、大手電気メーカに入社。約10年勤務するも出世の目はないと判断して、中小企業診断士の資格を取得し脱サラ。カーテン屋を始める。しかし、忙しい割にそれほど生活は楽にならず、思い悩んでいたところに不動産投資に出会った。
不動産投資を通じて「お金と世の中の仕組み」に開眼。会社組織の強みを活かし、わずか半年で、保有資産ほぼ0から一気に10億円弱の資産保有、1.2億円の年間家賃収入を達成。4年後の現在では、総資産38億円に達する(2015年5月時点)。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
[書評と感想]
初心者でもわかりやすい内容になっていると思います。
スピード感を持って不動産投資を完全に「事業」として捉え、法人としての拡大を狙っていく方法です。
一方で、個人として陥る落とし穴や、サラリーマンが不動産投資をするにあたってハマりがちな罠、法人化するうえでどこからがメリットなのかということを説明しているので、法人化して一気に!!というつもりがない方でもとても参考になると思います。団体信用生命保険に加入できるのも個人で始めるメリットといえます。
また、デッドクロス(元々は株式チャートに使われる言葉であり、不動産で使われるデッドクロスとは要するに減価償却費と元金返済額が逆転してしまい、帳簿上は黒字であるのに、所得税が大きくなり黒字倒産してしまう状態のこと)についての説明や、流動性の悪さなど、デメリットについてもしっかりと書かれていると思います。
後半では物件概要書や、レントロール(賃貸条件評一覧、賃貸条件や、今の入居者の属性、家賃などの一覧表)の見方、諸費用や買付証明書の書き方やマナーなども説明されており、初心者はぶつかるであろう疑問点についてわかりやすく記述されています。
単純家賃と返済額の差し引きだけでなく、諸費用の割合や、固定資産税、その他税引き後のキャッシュフローの試算方法なども記載されているので、迷ったときにこの本を見返すことで確認が出来ることもあるでしょう。プロでやってる方には少し物足りない部分もあるかもしれませんが、法人化して一気に事業を大きくしたい方も、サラリーマンとしての副業の方もわかりやすく読める本です。
一つだけ言うとしたら、本が出たのは平成27年ですが、著者が資産10億円を最速達成された購入物件は平成22年の物件であり、経済状況や市場の変化などは多少頭に入れてみる必要があるのかもしれません。
初心者の方の読みやすさ ★★★★★
一気に法人化したい方 ★★★★☆
不動産投資の基礎知識 ★★★★☆
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2019/03/08